運動疫学研究
Online ISSN : 2434-2017
Print ISSN : 1347-5827
実践報告
2020横浜スポーツ学術会議公開講座の開催報告と運動疫学の普及・促進の視座から見た今後の展望
桑原 恵介 難波 秀行武田 典子齋藤 義信小熊 祐子井上 茂
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2021 年 23 巻 1 号 p. 84-91

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抄録

当初,2020年9月8日から12日まで横浜で開催予定であった2020横浜スポーツ学術会議は,突如とした新型コロナウイルス感染症の世界的な蔓延に伴い,開催形式は対面からオンラインへと変わり,また,予定していたプログラムも変更あるいは中止となり,会期も変わるなど大きな影響を受けた。日本運動疫学会が準備を進めていたセッションも一度はすべて中止となったが,関係者の理解と協力を得て,新たに企画を立案し,公開講座という形でFiona Bull氏(世界保健機関ヘルスプロモーション部局身体活動部門長)と鈴木大地氏(スポーツ庁長官)による講演と対談を2020年9月9日に日本とスイスをリアルタイムにバーチャルでつなぐことで実現することができた。当日は300名以上の参加者があり,事前質問も含めてたくさんの質問をいただいたが,すべての質問に答えることができなかったことや,参加者間のディスカッションができなかったこともあり,翌日にオンラインで緊急討論会を開催した。本稿では,運動疫学研究の普及・促進活動の実践報告として,これらの開催までの経緯等を概観したうえで,同講座から得られた知見等を基に,今後の展望について述べる。

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© 2021 日本運動疫学会
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