大学が地域と連携してまちづくり支援に取り組む事例が増えている。また、歴史的町並みが残る地域では、一般公開されている文化財建造物の地域拠点としての役割が特に期待される。<br>新潟大学工学部建設学科では、都市計画学の演習の一環として平成18年度より当該地区を対象に地域の再生計画を提案してきた。平成23年度には地域住民を交え情報提供の場を設け、参加者から次段階へと進展させたいと要望が挙がったことから、平成24年度から新潟市指定有形文化財の旧小澤家住宅と連携し、過去の提案の具体化及び実現化について演習を通して取り組んでいる。本研究では平成24年度から平成28年度までの5年間の取り組みからまちづくり支援の進展を明らかにする。