2019 年 18 巻 1 号 p. 72-77
本研究では、「自宅から買い物施設までの到達困難度と購買意欲は正の相関があるのではないか」という仮説から、『都市・地域における施設立地』と『消費者の非計画購買』の関係について知見を得ることを目的とした。このため、首都圏周囲のあるアウトレットモール内でのアンケート調査によって得られた来場者情報を、数量化II類とロジスティック回帰分析を用いて分析した。その際に、都市・地域における施設立地に関して、「自宅から施設に至るまでの移動時間や交通状況」などの交通に関わる要素に焦点をあて、非計画購買については、「目的のものを予算を超えて購入すること」と「目的になかったものを購入すること」に焦点をあてた。