2003 年 2 巻 1 号 p. 15-18
本研究においては、先ず、市民参加、合意形成、パブリックインボルブメント等の一連の概念との関係において、地域が自ら計画を発案する手法(地域発案型アプローチ)を位置づけた。次に、交通計画において、海外や我が国の事例を通じ地域発案型アプローチの担い手としての非行政組織の役割と成立条件について明らかにした。3つめに、交通計画事例を比較分析することにより、地域発案型アプローチの評価を行った。以上より、交通計画における地域発案型アプローチのあり方を示すことを目的とする。