2003 年 2 巻 1 号 p. 8-14
本研究の目的は、景観イメージから街路を類型化し、それらが街路の空間的構造および景観要素とどのように関連しているかを明らかにすることである。研究方法として、1)街路のイメージによる類型化、2)空間的構造の分析、3)沿道建築物の色彩との関連性の分析、を行った。そして最後に、色彩景観コントロールの提案を行った。結果として、1)街路構造と景観構成要素の植栽は歩行者に心地よさなどの内面的な印象を与える、2)景観構成要素の意匠や色彩は街路の再生を行う際に有用である、3)提案した色彩誘導手法により街路にまとまりを与えることが可能である、ということが明らかにされた。