都市計画報告集
Online ISSN : 2436-4460
世代間差異を考慮した地域公共交通計画における社会的便益評価手法の検討
森谷 健太徳永 幸之
著者情報
研究報告書・技術報告書 フリー

2021 年 20 巻 1 号 p. 73-78

詳細
抄録

本研究では,世代間差異を考慮した公共交通における社会的便益評価手法として,富谷市の公共交通計画を事例に検討を行った。公共交通利用者を,通勤利用者を想定した時間抵抗重視グループ,高齢者を想定した移動抵抗重視グループに分けて評価を行った。その結果,それぞれの視点によって評価が異なること,それぞれの特徴に応じた課題の抽出を行うことができ,世代の違いを考慮して評価検討していくことの重要性を示すことができた。本評価手法では, Web上のフリーのGISシステムや汎用の表計算ソフトを用いて評価値を計測できるため,財政規模の小さな自治体での活用も期待される。

著者関連情報
© (c) 日本都市計画学会
前の記事 次の記事
feedback
Top