都市計画報告集
Online ISSN : 2436-4460
栃木県における町屋群の残存概況及び棟向きの分布
インターネット地図機能を用いた基礎的広域調査
丸山 想世可岡崎 篤行
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2022 年 20 巻 4 号 p. 468-469

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抄録

伝統的な民家の形式である町家の棟向きは、それらが建てられている地域の特徴を表す重要な要素である。近年町屋の数は減少傾向にあるが、町屋の棟向きは局所的に変化することがわかっているため、それらを把握するためには広域的・網羅的な調査が必要である。本研究では栃木県全域を調査対象としている。また、町屋の棟向きの分布に加え、町屋の残存概況と細部意匠などの外観特性についても調査を行った。県内では、複合型及び竪屋優勢の集落が多く見られ、京都型町屋は確認できなかった。町屋の密度が高い上位10集落のうち6集落が文献に記載がなかった。外観特性として石張りの外壁を持つ町屋や両側戸袋などが確認できた。

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