2022 年 21 巻 1 号 p. 8-13
本稿の目的は、Webアンケート調査を通して明らかとなった二拠点生活や多拠点生活を実践している人々の「まちの居場所」の実態に関する結果を速報的に報告することである。「まちの居場所」に統一された定義はないが、それは人が思い思いに過ごすことができたり、他者との出会いや社交を楽しむことができたりする場所を指す。調査の結果、サブ居住地よりもメイン居住地に「まちの居場所」があると回答した人の割合のほうが若干高かった。また、訪問理由や訪問頻度、平均滞在時間に違いがみられた。なお、「どこにも居場所がない」と回答した人も確認された。