2022 年 21 巻 2 号 p. 163-166
地域問題の解決に向けて、地域性を活か一つの戦略は地域ブランディングである。地域研究やマーケティング戦略など、様々な分野で地域の個性の重要性が注目される中、地域活性化のためには、場所の発見と管理のための効果的な手法が必要であると推測される。本稿は、日本の地域ブランディングの概念及び場所ブランディングの概念における場所に対する住民主観的な観点の探求に着目する。その上、住民の主観的な意味を探ることの必要性を認識し、住民の主観的意味をさらに掘り下げ、地域活性化に新たな視点と可能性を提供するビジュアルエスノグラフィーに基づくコンセプトモデルを提案する。