都市計画報告集
Online ISSN : 2436-4460
松江城周辺地区における昼夜間比較からみる夜間景観の特徴
桐岡 真歩井上 亮小林 久高
著者情報
研究報告書・技術報告書 フリー

2023 年 22 巻 2 号 p. 262-267

詳細
抄録

近年では、夜間景観の重要性が高まっているが、十分な制度や運用実績がある自治体は少ない。本研究の目的は、夜間景観計画のない松江市における夜間景観の実態を調査・分類し、その特徴を把握することで、今後の夜間景観のあり方を考察することである。巡回調査の結果と松江市が「水の都」であることを踏まえ、水辺の夜景に着目することとした。また、本研究では松江市内に数多く存在する水辺空間のうち、松江城周辺地区を調査対象区域として選定した。この地区の夜間と昼間の歩行実験を比較することで、夜間景観では「町並み」が良好であると評価され、「水辺」が重要であることが明らかになった。また、本対象エリアを6つのエリアに分割し、エリアごとの分析を行ない、今後の夜景の形成について検討した。

著者関連情報
© (c) 日本都市計画学会
前の記事 次の記事
feedback
Top