地方都市では、自動車利用が難しい高齢者の生活が困難となる。そのため、安全に歩いて暮らせるウォーカブルシティの形成が求められる。地方都市においてウォーカブルシティ形成するには、戦略的な交通マネジメントにより、人のアクティビティを誘発する「プレイス機能」が高い、人中心のストリートのネットワーク構築が必要であると考えられる。そこで、本研究では、下田市を対象として、沿道の土地利用や景観要素、散策や滞留を促す要素をプレイス機能を図る指標とした人中心のストリートの抽出手法を提示し、沿道の土地利用及び景観要素から、プレイス機能の高いストリートの抽出を行う。加えて、散策や滞留を促す要素の集積状況との重なりにより、下田市におけるウォーカブルシティ形成に向けた地域特性を示す。