文化財の保存と活用が盛んに議論されている昨今、新たな活用方法としてユニークベニューが注目されている。そこで本稿では姫路城をUVとして利用できる『UV HIMEJI プラン』をケーススタディとして取り上げ、『UV HIMEJI プラン』の考え方や現状の成果と課題を調査した。結果、現状は世界文化遺産の価値を損なわずに場を利用できる仕組みであることが分かった。しかし利用件数が少なく、今後利用の増加によって、世界文化遺産の品位の喪失、UVに必要な特別感の喪失が引き起こされるリスクがある。今後は、どのようなコンテンツを選択するかの検討が必要である。