2006 年 5 巻 2 号 p. 47-58
本研究は伊勢河崎を取り上げ、問屋街と勢田川の港町という歴史や文化などの文化環境を活かしたまちづくりと勢田川の流域管理の特性や相互の関連性について把握することを目的とした。その結果から,伊勢河崎では、これら2 つの一見したところ異質な活動は、勢田川という共通した地域資源に深く関わっており、それぞれ調和を保ちながら推進される必要があることがわかる。またこのことにより、伊勢河崎の歴史や文化を活かしたまちづくりだけではなく、勢田川の河川改修や水質浄化を中心とした流域管理が観光資源を生み出す可能性があるといえる。