2026 年 53 巻 3 号 p. 175-182
【目的】頭部computed tomography(以下,CT)画像の空間的標準化法による脳画像解析の手順を提示し,脳卒中リハビリテーションにおける病変に基づく予後予測やグループ解析への有用性をvoxel-based lesion-symptom mapping(以下,VLSM)で検証すること。【方法】回復期リハビリテーション病棟に入院した片側テント上脳出血患者のうち,退院時に歩行可能であった25名を対象に,各患者の発症時の頭部CT画像と病変マスクをCTテンプレートに空間的標準化し,退院時の最大歩行速度と病変部位との関連をVLSMで解析した。【結果】退院時の最大歩行速度と有意に関連する病変は内包後脚後部に認められ,下肢筋を支配する皮質脊髄路後部に一致した。【結論】本手法によりmagnetic resonance imaging(以下,MRI)を用いた先行研究と整合する領域が検出され,MRIを保有しない一般病院における頭部CT画像を用いた脳卒中リハビリテーション研究・臨床への応用可能性が示された。