2004 年 19 巻 2 号 p. 81-83
本研究は,脳血管障害患者に対してFIMの評価を実施し同時に退院後の転帰先について調査し介護保険導入前後の比較を行なった。対象は,兵庫県立総合リハビリテーションセンターに入院した介護保険導入前の脳血管障害患者464名と導入後の467名とした。結果は,介護保険導入前後の比較を行なうと,入院時および退院時の平均FIM総得点と平均入院期間は有意な差は認められなかった。転帰先は,導入前と比較して在宅退院と転院が減少傾向で施設入所が増大傾向であった。今後,介護保険の利用状況により退院後の受け入れ先の状況が変化するものと考えられた。