抄録
〔目的〕デイサービスで介護予防の利用者に対し,生活目標と運動習慣の定着を図ることで健康で生き生きとした生活の支援について検討した。〔対象〕デイサービスに通所する要支援判定の9名(平均83.1±8.2歳)とした。〔方法〕生活の象徴となり価値のある役割を含んだ生活目標を設定し,運動機能の維持のために自主トレを設定し,実施記録用紙とスタッフ等の声かけにより生活目標と自主トレを行うことを促した。〔結果〕1年間継続できた7名の自主トレ実施日率は,6ヶ月後79.6±33.3%,1年後74.3±31.3%であった。生活目標は全員が実施できていた。1年後のアンケートでは,自分の努力により続けられたと回答する利用者が多く,運動習慣がついたとの回答は全員から得た。〔結語〕生活目標と運動習慣の定着を通し,健康で生き生きとした生活の支援につながったと考えている。