抄録
〔目的〕運動頻度の異なる手指反復運動の頻度が同側上肢の感覚機能に及ぼす影響について体性感覚誘発電位(Somatosensory Evoked Potential;SEP)を用いて検討した.〔対象〕健常成人13名とした.〔方法〕運動課題は右示指MP関節の屈曲伸展の反復運動とし,運動頻度は0.5 Hz,1 Hz,3 Hzとした.右示指の運動課題遂行時に右正中神経を刺激しSEPを記録した.得られたSEPを安静時の値と比較し,運動頻度との関係を分析した.〔結果〕N20およびP23振幅は安静時と比較して3 Hzの運動頻度の時で有意に小さい値を示した.〔結語〕高頻度の手指反復運動では第一次体性感覚野およびそれより上位レベルの体性感覚入力に抑制効果を及ぼす可能性がある.