抄録
〔目的〕高齢片麻痺者の身体活動量について,生活活動度計を用いた計測結果と実動作との比較を行い妥当性について検証した.〔対象〕片麻痺上下肢ブルンストローム回復ステージ3の前期高齢者1名とした.〔方法〕被験者に検者の指示のもとで1200秒間,身体活動を行わせ,その間の生活活動度計による計測と連続的ビデオ撮影録画との間で判別された動作の時間を検討した.〔結果〕臥位と座位の非一致は当該対象時間全期間の2.9%以下,歩行は8.2%以下,車いす駆動は9.6%以下,立位は25.0%以下であった.〔結語〕本機器を用いた片麻痺者の身体活動時間の測定は,座位や立位の評価に問題が残されるものの,高齢片麻痺者に対する身体活動状況の評価手段として応用できる可能性が示唆された.