理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
半座位エルゴメータを用いた多段階運動負荷試験における,携帯型呼気ガス分析器(METAMAX 3B)と固定型呼気ガス分析器(AE-310S)の比較
與座 嘉康高田 和也福川 貴大前川 陽香三川 浩太郎
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2013 年 28 巻 4 号 p. 487-490

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抄録

〔目的〕携帯型呼気ガス分析器(METAMAX 3B)の測定精度を,固定型呼気ガス分析器(AE-310S)との比較から検討することを目的とした.〔対象〕健常若年者23名.〔方法〕多段階運動負荷試験を2回実施し,VO2,VCO2,VEをMETAMAX 3BおよびAE-310Sにて各1回ずつ測定し,ICCおよびBland-Altman分析を用いて検討した.〔結果〕METAMAX 3BとAE-310SのICCは,VO2,VCO2,VEともに0.98であった.Bland-Altman分析ではVO2,VCO2は固定誤差のみ認め,VEは固定誤差と比例誤差が認められた.〔結語〕METAMAX 3BはAE-310Sとの比較において,非常に高いICCを認めるものの,若干の系統誤差が生じ得ることが示唆された.

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© 2013 by the Society of Physical Therapy Science
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