抄録
〔目的〕Misstep(歩行時の踏み誤り)を評価指標とする課題観察時間を延長することにより,地域高齢者の転倒リスクが予測可能かどうかを明らかにすることとした.〔対象〕地域高齢者39名を,転倒歴により転倒群17名と非転倒群22名に分けた.〔方法〕10 mの歩行路上での連続4往復からなる平面的またぎ歩行課題を指示した.条件としてsingle taskとdual taskを設定し,所用時間とmisstep数の成績を歩行条件と転倒歴を要因として比較した.〔結果〕2往復以降において転倒群でmisstep数が有意に増加した.3往復以降では,dual task条件でmisstep数が有意に増加した.〔結語〕40 m以上の連続歩行におけるmisstep評価は,地域高齢者の転倒予測に有用である可能性が示唆された.