理学療法科学
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症例研究
前腕回内制限に対するアプローチにより改善が見られたde Quervain病の一症例
平田 史哉財前 知典小関 博久
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2014 年 29 巻 5 号 p. 825-827

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抄録
〔目的〕de Quervain病症例に対する前腕回内制限に着目したリハビリテーションにおいて良好な結果が得られたため,その有効性を報告する.〔対象〕ADL,仕事による右母指橈背側痛を主訴とする40歳代女性とした.〔方法〕右手関節に対して疼痛検査,整形外科テスト,ROM測定,手根骨アーチ評価を行い,その結果に基づく,右前腕回内制限に対するアプローチを実施した.〔結果〕前腕回内可動域改善,手根骨アーチ是正により主訴改善がみられた.〔結語〕de Quervain病症例に対するリハビリテーションでは局所に対する評価に加え,他の上肢関節に対する評価およびアプローチを行う必要性がある.
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© 2014 by the Society of Physical Therapy Science
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