抄録
〔目的〕医療介護関連職種に従事する女性職員の腰痛に関連する諸要因を明らかにすることを目的に質問紙調査を行った.〔対象と方法〕対象は青森県内の医療介護施設に勤務する女性職員139名(平均年齢41.9歳)で,有効回答数は98名(70.5%)であった.〔結果〕腰痛有する者は79名(80.6%)おり,30 kg以上の重量物を業務時間内の3分の1にわたって取り扱う者や月経不順を持つ者では腰痛を持つ割合が高かった.出産歴や授乳歴など女性のライフイベントの有無によって腰痛の有無に有意差は認めなかった.〔結語〕女性職員の腰痛には業務内容と月経状況が関与していた.