抄録
〔目的〕骨粗鬆症患者の非椎体骨折性腰背部痛に,運動療法単独,薬物療法単独,運動療法と薬物療法の併用を行うことで得られる効果を比較検討することである.〔対象と方法〕対象は非椎体骨折性腰背部痛を主訴とするYAM値80%未満の骨量減少,骨粗鬆症患者51例(全例女性)とした.治療の内訳と症例数は,運動療法群4例(平均年齢74.5 ± 12.2歳),薬物療法群26例(平均年齢76.8 ± 8.4歳),併用群21例(平均年齢77.2 ± 7.6歳)の3群に分けた.3群の治療開始前と6ヵ月後のVAS値,YAM値,uNTX値の変化を比較検討した.〔結果〕併用群のuNTX値だけが6ヵ月後に統計学的有意な減少を示した.〔結語〕運動療法と薬物療法の併用はuNTX値を減少させ,骨代謝回転を是正させることが考えられた.