理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
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脳卒中片麻痺患者における長下肢装具処方例でのカットダウン移行期間に影響を及ぼす入院時因子の検討
田中 周武藤 友和吉田 真一鈴川 活水
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2017 年 32 巻 6 号 p. 757-761

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抄録

〔目的〕長下肢装具(KAFO)完成から短下肢装具(AFO)へのカットダウン移行期間(カットダウン移行期間)に関連する入院時因子および影響度について検討すること.〔対象と方法〕回復期リハビリテーション病棟に入院し,KAFOが処方された後AFOへのカットダウンを行った脳卒中片麻痺患者43人を対象とした.カットダウン移行期間に影響を及ぼす関連因子の抽出として,カットダウン移行期間と年齢,病型,半側空間無視(USN)の種類,下肢Brunnstrom Recovery Stage(下肢BRS),USN重症度,motor FIM(mFIM),cognitive FIM(cFIM)について相関分析を行った.さらに,カットダウン移行期間に関連があった項目は各因子の独立した影響度を検討するため二項ロジスティック回帰分析を行った.〔結果〕カットダウン移行期間と関連を認めた項目は,USN重症度,下肢BRS,mFIM,cFIMであった.また,二項ロジスティック回帰分析の結果,USN重症度がカットダウン移行期間の独立した規定因子として抽出された.〔結語〕カットダウン移行期間の長期化に最も影響を及ぼす入院時因子は,USN重症度であることが示唆された.

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© 2017 by the Society of Physical Therapy Science
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