2017 年 32 巻 6 号 p. 773-776
〔目的〕サイドステップ動作の速度の変化による体幹の筋活動の変化を調べ,スポーツ復帰などを目的としたリハビリテーションを実施する際の基礎資料とすることを目的とした.〔対象と方法〕健常成人男性20人を対象とした.速度の異なる5条件でサイドステップ動作を実施し,その際の筋活動を表面筋電図を用いて測定した.対象筋は,腹直筋,外腹斜筋,内腹斜筋,腰部多裂筋とした.〔結果〕全ての対象筋において,低速度のサイドステップ動作から高速度のサイドステップになるにつれて筋活動は高まった.〔結語〕サイドステップ動作の速度が速くなるほど,体幹筋の筋活動が高まることが示唆され,サイドステップ動作のパフォーマンスに体幹筋の筋活動が関与する可能性が考えられた.