抄録
〔目的〕ステップ方向と認知負荷が単純反応時間(SRT)・選択反応時間(CRT)へ与える影響を分析すること.〔対象と方法〕対象は健常若年成人16人.測定は,single task(ST)では,視覚刺激に対し定められたステップ脚・方向で反応するSRT-ST,ステップ脚の左右を選択する2CRT-ST,ステップ脚と方向を選択する6CRT-STとし,さらにこれら各々に減算課題を付加したdual task(DT)を含めた計6条件について,反応時間(RT)とその変化率を分析した.〔結果〕RTはSRT,2CRT,6CRTの順に,またDTで有意に延長した.側方ステップのST-DT間変化率ではSRTと6CRT間に有意差を認めた.〔結語〕情報処理過程の複雑化に伴い,RTが延長することが示唆された.