抄録
〔目的〕大腿骨近位部骨折術後患者の栄養状態とADLとの関連を明らかにすることとした.〔対象と方法〕大腿骨近位部骨折患者41例.〔方法〕入院時に簡易栄養状態評価表(MNA-SF)を用いて栄養状態を評価し,良好群,低栄養のおそれあり(At Risk)群,低栄養群に分類した.入院時の骨格筋指数,筋厚と入院時,退院時のFIMと在院日数を評価し,群間を比較検討した.〔結果〕良好群は1名のみで,At Risk群が25名,低栄養群が15名であった.低栄養群は,At Risk群より入院時の筋厚が有意に薄く,FIMが低かった.また,退院時のFIMが有意に低く,在院日数は長かった.〔結語〕低栄養大腿骨近位部骨折患者に対して運動療法と栄養管理を同時に行うことが必要である.