2019 年 34 巻 4 号 p. 431-434
〔目的〕ウィメンズヘルス理学療法に対する学生の興味・関心およびそれらの科目の受講後の変化を検討することとした.〔対象と方法〕41名の履修者は,開講時と閉講時に科目で扱う7項目について興味・関心の高い順に1~7の順位を付けた.〔結果〕受講前後ともに興味・関心が高い項目は腰痛であった.受講前後の比較では,失禁の項目において受講前より受講後に有意に興味・関心が高くなった.〔結語〕腰痛は臨床現場でも理学療法士が関わることが多い症状であり,既習知識と関連付けることができたため,興味・関心が高いといえる.失禁については,既習知識は少なかったが臨床では重要となる症状であることを理解したことが興味・関心に影響したと考えられる.