2020 年 35 巻 2 号 p. 229-235
〔目的〕単独世帯脳卒中患者の在宅復帰阻害因子を明らかにすることを目的とした.〔対象と方法〕対象は単独世帯脳卒中患者97名(年齢71.7 ± 14.2歳)とし,全対象より退院調整に難渋した群を抽出するため転帰先,入院時Functional Independence Measure (FIM),年齢,在院日数を変数とする階層的クラスター分析,群間比較を行った.該当する群の担当者に対し退院調整に難渋した原因を自由記載のアンケートにて調査しテキストマイニング分析を行った.〔結果〕クラスター分析の結果4群に分類され,テキストマイニング分析の結果 7グループに分けられた.〔結語〕高次脳機能障害,運動麻痺,ADL能力など能力面,家族,支援者などの人的資源,金銭問題,介護保険の調整,患者の希望と現実との乖離といった因子が単独世帯脳卒中患者の在宅復帰阻害因子であると考えられた.