2021 年 36 巻 2 号 p. 169-174
〔目的〕若年健常者の非肥満者と肥満者における呼吸機能を比較し,四肢骨格筋肉量をはじめとする身体組成との関係を明らかすることを目的とした.〔対象と方法〕対象者18名をBody Mass Index(BMI)≦24以下かつ腹囲周径84 cm以下を非肥満群とし,BMI≧25以上かつ腹囲周径85 cm以上を肥満群と定義し,両群の身体組成と呼吸機能を測定した.〔結果〕肥満群の%VC,%FEV1.0は非肥満群に比べて有意に高値を示した.非肥満群において,%PImaxとBMIとの間に負の相関が認められた.肥満群においては,%ERVと右上肢筋肉量およびBMIとの間に,それぞれ有意な正の相関が認められた.〔結語〕若年肥満者では,肥満による呼吸機能の影響が小さくなる可能性が示唆された.