2021 年 36 巻 2 号 p. 233-237
〔目的〕回復期リハビリテーション病棟におけるmodified Gait Efficacy Scale(mGES)の経時的変化を検討すること.〔対象と方法〕当院回復期リハビリテーション病棟に入院した下肢骨折患者11名を対象とした.mGESを入棟時,その後1ヵ月ごと,退棟時,病棟歩行自立時に測定した.〔結果〕mGESは入棟時と歩行自立直後,退棟時の間で有意差を認め,退棟時,歩行自立直後,入棟時の順で高値であった.歩行自立直前に比して,歩行自立直後でmGESは有意に増加した.mGESの歩行自立前変化量は,歩行自立後変化量よりも有意に高値であった.〔結語〕病棟歩行自立前において,病棟歩行自立後よりも歩行自己効力感が向上しやすいことが示唆された.