2021 年 36 巻 4 号 p. 607-610
〔目的〕しゃがみ込みテストが可能な者の割合を特定し,しゃがみ込み姿勢時の重心動揺と関節可動域や筋活動との関連をみること.〔対象と方法〕健常大学生20名を対象に,しゃがみ込みテストを行わせた.実施可能な者では,足関節背屈角度,下肢・体幹の筋活動の計測,しゃがみ込み姿勢時の重心動揺の相関関係を検討した.〔結果〕可能な者16名,不可能な者4名であった.重回帰分析で,足関節背屈角度,しゃがみ込み姿勢時の前脛骨筋・腹直筋筋活動が,しゃがみ込み姿勢の重心動揺を説明する変数として選択された.〔結語〕大学生においてしゃがみ込みが不可能な者は,先行研究の結果と同様に一定の割合いることが示された.しゃがみ込み姿勢のバランスを規定する要因として,足関節背屈可動域に加え,前脛骨筋・腹直筋の筋機能が関与している可能性が示唆された.