2023 年 38 巻 2 号 p. 109-114
〔目的〕脳卒中片麻痺患者において屋外活動の可否に影響を与える歩行時の前遊脚期から遊脚期の運動学的因子を明らかにすること.〔対象と方法〕脳卒中片麻痺患者35例を対象とし,Functional Ambulation Classification of the Hospital at Saguntoを用いて,屋外活動の可否で群分けした.動作解析装置にて10 m歩行時の前遊脚期から遊脚期の運動学的因子を算出し,歩行速度を共変量とした共分散分析にて群間の比較をした.〔結果〕屋外群の足尖離地時の膝関節屈曲角度と足関節底屈のピーク角速度は,屋内群に比べて有意に高値を示した.〔結語〕脳卒中片麻痺患者が屋外活動を可能にするには,足関節底屈によるプッシュオフと,それに伴う膝屈曲角度の確保が重要であると示唆された.