2024 年 39 巻 6 号 p. 287-292
〔目的〕知覚運動制御を必要とする歩行課題が,パーキンソン病患者の体幹律動性に与える影響を3軸加速度計による体幹加速度を用いて明らかにすること.〔対象と方法〕対象は,健常若年者・健常高齢者・パーキンソン病患者とした.間隙なし/ありの2条件にて歩行課題を行わせ,体幹律動性(左右/上下/前後)を算出した.健常若年者・健常高齢者の2群にて年齢による影響の検討後,健常高齢者・パーキンソン病患者の2群にて疾患有無での比較を行った.〔結果〕パーキンソン病患者群において,間隙あり歩行では間隙なし歩行と比較して,上下方向の体幹律動性に有意な低下を認めた.〔結語〕パーキンソン病患者では,知覚的な運動制御を要する歩行課題において,上下方向の体幹律動性が低下することが示された.