理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
屋外歩行時の歩行耐久性の評価―患者の重症度および荷物を持つ影響について―
島田 裕之内山 靖
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キーワード: 屋外歩行, PCI, 荷物歩行
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1999 年 14 巻 2 号 p. 61-67

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抄録
本研究は運動機能障害を有する患者に対して心拍数の測定による歩行耐久性の評価を行い,短距離歩行と長距離歩行時の生理応答の違いを明らかにした。さらに,長距離にわたって荷物を持つことが生体に及ぼす影響を明確にし,歩行障害度との関係を比較・検討した。その結果,健常者,患者ともに歩行開始直後の短距離(50m)の歩行速度と長距離(1km)での歩行速度とは相関しなかった。患者が長距離歩いたときの心拍応答は直線あるいは対数関数的に上昇を示し,特に機能障害の重度な患者では歩行距離が伸びると歩行効率は低下し,身体にかかる負荷が増大する結果となった。また,荷物を持つことにより健常者,患者ともにPCI,%HRRは有意に上昇し,歩行速度は低下し,機能障害の重度な患者ほど応答的課題に対する生理応答の変化は大きかった。
以上の結果から,理学療法の臨床では実際の長距離歩行を詳細に検討することが重要であると考えられた。
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