抄録
榛名湖堆積物コア試料(16cm)中の脂肪族炭化水素およびホパン炭化水素を測定し時間変動を調べた。
コア試料中のn-C25~C33n-アルカンの炭素優位性指標は,深さ7~16cmで6.0~7.7であったのに対して上層に向かって減少し表層(0~1cm)では2.2であった。UCM(ガスクロマトグラムにおけるハンプ)は下層から上層に向かって増加し,3~4cm層において極大を示した。UCMの鉛直分布は17α(H),21β(H)ホパンの鉛直分布と一致した。これらの鉛直分布から,榛名湖における石油汚染は1940年代(深さ6~7cm)から始まり,1969~1976年(深さ3~4cm)において極大となったことが分かった。C3117α(H),21β(H)ホパンは堆積物中の石油汚染の最適の指標であると結論された。