日本臨床外科医学会雑誌
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術後深部静脈血栓症を併発し,水腎症を伴った巨大子宮筋腫の1例
松波 英寿鬼束 惇義松本 興治林 勝知小池 茂文富田 良照
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1988 年 49 巻 2 号 p. 365-371

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抄録
症例は42歳女子.主訴は腹部腫瘤で来院した.消化管造影,血管造影, CT検査等により,右水腎症を伴った下腹部全体を占める婦人科的原発性腫瘍が疑われ,開腹手術を施行した.腫瘍は表面平滑で周囲との癒着はなく28×24×13cm大,重量6,020gの子宮体部より発生した平滑筋腫であった.術後経過は良好で第9病日退院したが,第11病日右大腿部の痛みを感じ第21病日再入院した.術後深部静脈血栓症の診断で血栓除去術を施行し,第13病日軽快退院した.
本邦における巨大子宮筋腫の報告例は近年まれとなり,最近10年間では6例をみるのみである.自験例は子宮筋腫の合併症として水腎症を伴い,術後合併症として深部静脈血栓症を併発した.深部静脈血栓症は予防しうる合併症であるので,予防対策の必要性を指摘した.
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