日本臨床外科医学会雑誌
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大腸癌患者と腸内細菌叢
岩垣 博巳日伝 晶夫淵本 定儀折田 薫三米山 勝堺 修造
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キーワード: 大腸癌, 腸内細菌叢
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1992 年 53 巻 10 号 p. 2343-2346

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抄録

大腸癌患者の腸内環境を健常成人と比較検討した.患者群の糞便水分は健常者群より高値を,また糞便pHも高値を示した.各種有機酸濃度は健常者群より一様に低値を示したが,コハク酸に限り,高濃度かつ有意に高頻度で検出された.内因性endotoxin産生に関与するグラム陰性菌の菌数および占有率は,両群間で有意な差を認めなかった.患者群の糞便から検出される主要な細菌叢は健常者群に近似していたが, Staphylococcusをはじめとする好気性菌を高頻度に検出し,大腸癌患者においては好気的腸内環境にあることが示唆された.

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