日本臨床外科学会雑誌
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大腸癌同時性卵巣転移の2例
浅野 賢道島田 俊史奥芝 俊一近藤 哲加藤 紘之
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2003 年 64 巻 2 号 p. 408-412

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抄録
大腸癌の同時性卵巣転移の2症例を報告した.
症例1, 25歳,女性.下腹部腫瘤を主訴に当院産婦人科を受診し,左卵巣腫瘍の診断にて,開腹手術を受けた.開腹時,卵巣とは別個にS状結腸にも全周性腫瘍病変が認められたため,ハルトマン手術を併施した.病理検査の結果, S状結腸癌の左卵巣転移と診断された.症例2, 56歳,閉経女性.腹痛,嘔吐を主訴に当科を受診し,下行結腸腫瘍による腸閉塞の診断にて,緊急的に横行結腸に人工肛門を造設した.その後の精査により,右卵巣腫瘍も認められたため,結腸左半切除術,子宮全摘術,両側附属器切除術を施行した.病理検査の結果,下行結腸癌の右卵巣転移と診断された.
本邦における転移性卵巣腫瘍の原発巣としては胃癌が最も多く,大腸癌は比較的稀である.今回,大腸癌同時性卵巣転移の2例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.
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