臨床血液
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症例
管内増殖性糸球体腎炎を認め,急性腎不全を呈したIBL様T細胞リンパ腫の1例
山崎 泰範稲葉 敏根本 忠飯塚 拡応藤川 透堀口 順子山田 尚
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1991 年 32 巻 7 号 p. 796-801

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抄録
72歳,男性。1987年12月12日,全身表在リンパ節腫脹,乏尿,下腿浮腫を呈し入院。検査所見にて尿素窒素,クレアチニンの上昇,多クローン性高ガンマグロブリン血症,および血清補体価の低下を認めた。頸部リンパ節生検にて,病理学的検索,ならびに免疫学的検索(表面マーカー検索にてCD2, CD3陽性)さらに,T細胞受容体遺伝子再構成の検索(β鎖遺伝子再構成を認める)を行いIBL様T細胞リンパ腫と診断。急性腎不全の原因検索のため施行した腎生検にて,糸球体内へのC3の巣状沈着とともに管内増殖性糸球体腎炎を示唆する所見を得た。血液透析療法,副腎皮質ステロイド剤投与にて,急性腎不全およびリンパ節腫大の改善を認め,再発後vincristineの併用にて部分寛解を得た。IBL様T細胞リンパ腫では,自己免疫疾患の合併が報告されているが,本症のごとく糸球体病変に起因する急性腎不全は興味深く報告した。
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© 1991 一般社団法人 日本血液学会
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