臨床血液
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Symposium 4
再生不良性貧血におけるHLAクラスIアレル欠失血球検出の臨床的意義
細川 晃平中尾 眞二
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2022 年 63 巻 8 号 p. 899-905

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抄録

HLAクラスIアレル欠失血球(HLA欠失血球)はHLA欠失造血幹前駆細胞が細胞傷害性T細胞(CTL)からの攻撃を免れて産生することから,再生不良性貧血(AA)がCTLによって起こっていることを示している。HLA欠失血球陽性のAA患者では,HLAクラスIアレルのexon1に,異なるHLA間で共通するナンセンス変異(Exon1変異)が高頻度にみられることが最近の我々の研究により明らかになった。ddPCRによるExon1変異の検出は骨髄不全の免疫病態の診断に重要なツールと考えられる。本邦におけるHLA欠失血球陽性AA患者を長期間観察したところ,HLA欠失血球や併存する異常クローンの存在はMDS/AMLへの移行とは関連しないことが分かった。また,HLA欠失血球の存在は,免疫抑制療法中止後の二次性PNHへの移行のリスクを低下させることも示唆された。以上のようにHLA欠失血球の検出は,AA患者の病態把握や治療方針の決定に重要な役割を果たすと考えられる。

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© 2022 一般社団法人 日本血液学会
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