2023 年 29 巻 p. 455-460
再生可能エネルギーである水力発電を活用していくうえで,貯水池土砂管理は大きな課題である.本格的な堆砂対策として,一部のダムで流水の力を用いる土砂バイパストンネルやスルーシングによる土砂管理が行われている.スルーシングは黒部川や耳川で実装されているが,未だ事例が限られるのが現状である.本論文では,今後の発電ダムにおける持続可能な土砂管理手法選択と運用高度化を目的とし,既にスルーシングを実装している2ダムを対象に整理・分析を行い,課題と対応方法について検討した.