河川技術論文集
Online ISSN : 2436-6714
中規模出水中の洗掘により被災した橋脚周辺の流況評価
竹崎 奏詠小関 博司猪股 広典工藤 俊
著者情報
ジャーナル フリー

2024 年 30 巻 p. 251-256

詳細
抄録

洪水発生時において,河川に架かる橋梁橋脚が洗掘を受けて変状する被災事例が毎年のように報告されている.本報告では,既往最大規模を大きく下回る中規模出水中の洗掘で被災した低水路内に位置する橋脚を対象に,実測の河床データの分析と平面二次元河床変動計算を通じて被災橋梁周辺の流況および河床変動特性を評価した.その結果,出水前後に実施された河床高測量結果を通して,従来から認識されている橋脚上流側の局所洗掘によって生じる洗掘孔の広さに比べ,被災橋梁架設位置直下における低水路の広い範囲で河床低下が生じたことを明らかとし,平面二次元河床変動計算によっても上記の河床低下を概ね表現することができることを示した.また,計算結果を基に,上記の河床低下が生じた理由について,当該橋梁の河積阻害率が比較的高いことで,橋梁の上流側で堰上げが生じ水面勾配が急になり,橋脚間の高速流に起因するcontraction scour(橋脚間洗掘)が進行した可能性を示した.

著者関連情報
© 2024 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top