河川技術論文集
Online ISSN : 2436-6714
ダム流域を対象としたアンサンブル降雨予測の予測時間帯別精度評価
山路 昭彦道広 有理木谷 和大
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2025 年 31 巻 p. 169-174

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抄録

国内の主要ダム流域を対象として14日先までの長時間アンサンブル降雨予測の予測時間帯別の精度について評価を行った.相関係数でみると2日先で0.79~0.89,8日先で0.42~0.64,14日先で0.09~0.30と単調に低下しており,この傾向は地域によらず類似していた.RMSEは各ダム流域とも10日先までは単調に増加し,それ以降は14日先にかけて頭打ちとなり,その値は東日本で小さく西日本で大きくなる傾向がみられた.全てのダムの相関係数が0.4を超えるのは8日先までであり,情報提供までの時間差を考慮した実質7日先までが定量的に利用する目安となると考えられる.一方,事前放流ガイドラインで利用が推奨される気象庁ガイダンス降雨予測との比較では,長時間アンサンブルと気象庁ガイダンスの予測精度はほぼ同等であり,長時間アンサンブルの予測精度は直近でも十分に確保されていることが確認できた.

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