河川技術論文集
Online ISSN : 2436-6714
環境DNAを用いた河道内氾濫原の環境健全度評価
宮園 誠二, 中尾 遼平, 赤松 良久
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2026 年 32 巻 p. 67-72

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抄録

河道内氾濫原は,様々な生態的機能を有することが報告されており,河川生態系の保全を考えるうえで,河道内氾濫原の保全・修復は極めて重要となる.そのためには,河道内氾濫原における環境健全度を評価し,保全・修復する区間を把握することが必要になる.本研究では,大規模河川の河道内氾濫原に存在する氾濫原プールを対象とし,環境DNA分析による魚類の環境DNA濃度を基に環境健全度(様々な魚類が生息可能な河川環境の多様度)を評価することを目的とした.結果として,生物的指数のレーダーチャートから環境DNA定量メタバーコーディングに基づく生物的指数が氾濫原プールと本流の環境特性の違いを反映していることが示された.さらに,氾濫原プール間の環境健全度スコアを比較した結果,氾濫原プール内の護岸化が進んでいる地点で環境健全度スコアが相対的に低く,自然度の高い氾濫原プールよりも環境健全度が低いことが示唆された.これらの結果から,環境DNAを用いて河道内氾濫原の環境評価が可能になることが示された.

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