抄録
災害が頻発する我が国では、災害対策基本法に示される通り、防災における自助のための努力
は国民のひとりひとりの役割であり、子どもも例外ではない。いつ、どこで発生するか分からな
い地震等の災害にあっては、1 人でいる時に被災することも十分に考えられる。1 人で被災した
場合の危険の覚知と対処に関して学習をする機会を提供することや、1 人で被災する可能性につ
いても自覚を促す事が重要であると思料される。そこで、無作為に1 人で被災した状況を付与し、
検討を促す学習プログラム「防災サイコロ」を考案し、実際に小中学生に実施した。その結果、
1 人で被災した場合の対応に対する知見が深まることが確認され、かつ、その学習内容を報告書
にまとめることで、教員に対して児童生徒の防災意識の現況把握と、今後の防災教育の課題につ
いて提言を示す教育プログラムであることが示唆された。