スポーツパフォーマンス研究
Online ISSN : 2187-1787
チアリーディング競技バスケット・トス技における「後方かかえ込み宙返り開脚姿勢入れ」のトップポジション選手動作に関する一考察:
後方かかえ込み宙返りとの比較を通して
細川 史裕 中川 康二岩野 華奈
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電子付録

2022 年 14 巻 p. 286-297

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抄録

チアリーディング競技のバスケット・トス技には,「後方かかえ込み宙返り」や,より難易度の高い「後方かかえ込み宙返り開脚姿勢入れ(以下「エックスアウト」とする)」がある.そして,さらなる高難度技として「エックスアウトにひねりを加えた技」がある.これらの技における習得過程は,「後方かかえ込み宙返り」から「エックスアウト」,さらに「エックスアウトにひねりを加えた技」のように,難易度の低い順が一般的となっている.本研究は,指導現場での一例としてチアリーディングの熟練トップポジション選手1 名を対象に,「後方かかえ込み宙返り」と「エックスアウト」の運動自己観察をまとめ,モルフォロギー的観点から比較考察をした.そして,「後方かかえ込み宙返り」から,「エックスアウトにひねりを加えた技」を可能とする「エックスアウト」を習得するための知見を得ることを目的とした.その結果,引き上げ局面,あふり局面,ひらき局面,入れ局面において運動差異がある可能性を示すことが出来た.

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© 2022 日本スポーツパフォーマンス学会
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