スポーツパフォーマンス研究
Online ISSN : 2187-1787
鉄棒における〈後方閉脚浮腰回転倒立〉の習得に関する発生分析的考察
小畠 廉生
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ジャーナル オープンアクセス

2023 年 15 巻 p. 112-124

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抄録

体操競技において高得点を獲得するためには,減点のされにくい技を選択する必要がある.2022 年に鉄棒における角度逸脱の減点に関する規則が改正された.そのため,角度逸脱の減点がされにくい「浮腰回転倒立系」の技を取り入れる選手が増加傾向にある.今回取り上げる〈後方閉脚浮腰回転倒立(閉脚シュタルダー)〉は2022 年版採点規則からC 難度に格上げされた.そのため〈閉脚シュタルダー〉を演技に取り入れることは得点を上げるためには有効な技と考えられる.しかし,〈閉脚シュタルダー〉についての研究は少なく,情報があまりない.そこで本研究では,〈閉脚シュタルダー〉を成功させるためのプロセスを発生運動学の立場から発生分析的考察を行った.〈閉脚シュタルダー〉についての研究がされていない中でコツやカンに関する習得プロセスを呈示できたことは本研究の成果である.この技の習得を目指す選手や指導者にとって有益な資料となるであろう.

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© 2023 日本スポーツパフォーマンス学会
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