スポーツパフォーマンス研究
Online ISSN : 2187-1787
回転ボックスジャンプトレーニングが大学柔道選手における内股の動作時間に及ぼす影響
濵口 和人田中 光小澤 雄二鈴木 智晴出口 達也前田 明
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キーワード: SSC 運動, 動作時間, 柔道, 内股
ジャーナル オープンアクセス

2024 年 16 巻 p. 72-79

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抄録

本研究は,回転ボックスジャンプトレーニングが大学柔道選手における内股の動作時間に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした.実験参加者は,大学柔道選手18 名であり,回転ボックスジャンプトレーニング群(以下,「RBJ 群」)6 名,ボックスジャンプトレーニング群(以下,「BJ 群」)6 名,トレーニングを行わない群(以下,「CON 群」)6 名に区分した.畳の上にプライオボックス(NISHI 社製)を置き,RBJ 群,BJ 群ともに,それぞれのトレーニングを10 回× 3 セット行った.RBJ 群には,ボックスの上に乗る時の腰の回転させる方向を,通常の練習で内股を施す時と同じ方向とし,ボックスの上から畳に降りる時は,上に乗る時の方向を戻るよう教示した.トレーニングは,週3 日,4 週間,計12回実施した.その結果,RBJ 群のトレーニングによって,崩しから作りの局面までの動作時間が短くなった.またリバウンドジャンプ指数は有意に向上した.これらのことから回転ボックスジャンプトレーニングは,大学柔道選手のSSC の能力を向上させ,内股の動作時間を短縮する可能性が考えられた.

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© 2024 日本スポーツパフォーマンス学会
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