スポーツパフォーマンス研究
Online ISSN : 2187-1787
スクワット挙上重量向上が陸上競技投てき選手のパフォーマンスに与える影響
馬目 知人 菅井 夏輝宮崎 利勝
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2025 年 17 巻 p. 211-219

詳細
抄録
本研究は,陸上競技投てき種目を専門とする大学生競技者を対象にRIR(Repetitions in Reserve)を用いたスクワットトレーニングの継続が競技パフォーマンスに与える影響を検証した.スクワットトレーニングは,RIR を用いて挙上重量を設定し,1 年間継続された.Pre とPost を比較した結果,スクワット挙上重量と投てき距離が有意に増加した.また,体重は有意に増加したが,垂直跳び跳躍高は維持された.RIR を用いることにより,オーバートレーニングや怪我のリスクが低く抑えられた中で,年間を通してスクワットトレーニングを継続することが可能となる.これらのことから,RIR を用いることは,スクワット挙上重量の向上に有効な手段であると考えられる.また,スクワット挙上重量の向上が陸上競技投てき選手の競技パフォーマンスを高めるための一要因であることが示された.
著者関連情報
© 2025 日本スポーツパフォーマンス学会
前の記事 次の記事
feedback
Top